「JB74」と「JB74W」の違いって?【新型ジムニーの型式の意味】

スポンサーリンク
新型ジムニー

X(旧ツイッター)などを見ていて、ジムニーシエラに関するハッシュタグは例えば「#JB74」をよく使うんだけど、微妙に違う「#JB74W」もたまに見かけますよね。あれって何だろう?と思っていたわけです。

新型ジムニーはマイナーチェンジを何回かしているし、「そういうアレかな?」と都合よく解釈していましたが、ふと考えだすとモヤモヤするので調べてたみた!という話です。

最近話題のジムニーノマドの型式番号「3BA-JC74W」についても触れています。

はじめに断っておくと、筆者は車を作る人でも売る人でもなく、ただ車に乗ってるだけの人。記事の中でもし間違ってる箇所とかあったら素人だからと大目に見つつツイッターなどで指摘いただけると嬉しいです。

JB74とJB74Wはどう違う?

ジムニーシエラの場合、「JB74」の末尾に「W」をつけて「JB74W」。

普通のジムニーの場合は「JB64」だから「JB64W」。

これぜんぶジムニーおよびシエラの型式番号のことで、型式番号に「W」を付ける/付けないの違いは何?という話なのですが・・・。

結論から言えば、「W」つけようがつけまいが同じ意味です。つまり「JB74」も「JB74W」も新型ジムニーシエラ(型式:3BA-JB74W)を指し、「JB64」も「JB64W」も新型ジムニー(型式:3BA-JB64W)を指すということ。

「なるほど、厳密には“JB74W(JB64W)”だけど、“JB74(JB64)”でも通じるって話か。」

「・・・じゃあ“W”の意味って?」

筆者が乗ってるジムニーシエラのYoutube動画公開中!ジムニーの内装デザイン豆知識15選をチェック!

(良かったらチャンネル登録もお願いします!)

ジムニーの型式の意味

そもそも車の型式番号は、主にメーカーや販売店などが使うためのもの。車を買って乗る人はあまり意識しなくて良いものだと思います。

型式番号は各メーカーで独自のものがあり、スズキの車にも命名規則みたいなものがある。ジムニーシエラの場合は以下のようになっているそうです。

  • 「J」・・・「ジムニー」の意味
  • 「B」・・・ボディタイプ
  • 「7」・・・エンジン型式を識別
  • 「4」・・・ボディ形状の違い
  • 「W」・・・用途

(型番は当然ジムニーだけでなく、例えば同じスズキ車のスイフトスポーツは「4BA-ZC33S」となり、筆者の想像ですが末尾の「S」はセダン(Sedan)だと思ってます。スイスポはセダンじゃないのでは?というツッコミは置いといて)

ボディタイプ(JB74の「B」の部分)はおそらく剛性や強度、もしくは構造の違いを表すものだと思います。ジムニーだと“A”のパターンもありますよね。JA11とか。ジムニーノマドは「JC」だからこれまでと異なる構造あるいは剛性であることが分かります。並べてみると、A、B、C・・・。ただの連番か?

エンジンの型式(JB74の「7」の部分)には、以下数字に対応したパターンが存在します。

  • 「1」 → F6A
  • 「2」 → K6A
  • 「3」 → G13B
  • 「4」 → M13A
  • 「5」 → G13A
  • 「6」 → R06A
  • 「7」 → K15B(もとは「F5A」だったのが登録変更となった)

ボディの形状(JB74の「4」の部分)は、軽のジムニーとシエラが両方とも同じで、新型の代名詞である四角い形状を意味します。他の年式の例では、「JB23」の場合、ボディ形状「3」は、丸みをおびた系統を指すと思われます。

「W」は「ワゴン」のこと

記事の本題である型式番号の末尾「W」の意味は、「WAGON(ワゴン)」のこと。他にも「C」や「V」があり、乗用か商用かなどの用途を表しています。

ここで記事冒頭の問いを改めて考えてみると、「“JB74”と“JB74W”はどっち?」の答えは、厳密に言えば「JB74W」が型式番号になる。・・・が、「JB74」の文字列だけでも一意なので、別にどっちでも良いと筆者は考えています。

ちなみに「C」は「幌」のこと(Coverとか?)で、「V」はバン意味。例えば幌車なら「JA11C」、バンだと「JA11V」。これを知っていると、型番を見るだけでどんなタイプのジムニーかをある程度思い浮かべることができます。

話を戻すと、JB74W(シエラ)もJB64W(軽ジムニー)もワゴン。つまり人が乗る乗用車であることを表します。ワゴンとバンの違いは、バンは貨物車の扱いで、例えば型式「JA11V」のジムニーは、後部座席も付いてて内装は乗用車のようだけれども、バンに分類されるからナンバーが違ってきます。つまり、JA11Vは4ナンバーの商用登録となるということですね。

ジムニーノマドの型式は「3BA-JC74W」

ジムニーは「3BA-JB64W」、シエラは「3BA-JB74W」。型式番号だけに注目すれば、軽のジムニーとシエラはエンジンの型式が違うが他は同じであることが読み取れますね。

一方、話題のジムニーノマドの型式は「3BA-JC74W」。スペックも明らかになりつつありますが、シエラとノマドの型式を単純に見比べるだけで、少なくともボディタイプに違いがあることと、エンジンの型式が同じであることが読み取れるでしょう。

考えてみれば、日本でジムニーと言えば軽のタイプが代表格。シエラも4代目となって定着してますし、海外市場では「ジムニー」は日本でいうシエラのこと。つまり、ノマドはこれまでにないジムニーの形と言えます。今、ジムニーの新しい型式番号が誕生しました。この先どう変遷していくのでしょうか・・・。

最後に、JB74Wの冒頭に付く「3BA」についても軽く触れておきましょう。

「3BA-JB74W」の「3BA」は何?

ジムニーシエラの型式「3BA-JB74W」のうち「3BA」は、自動車排出ガス規制およびその規制における低排出ガス車認定を受けたことを示す識別子だそう。この番号から、クルマが環境面でどの程度の性能かを大まかに知ることができるみたい。詳しくはこちら(外部リンク)の記事で詳しく解説されています。

それぞれの文字に意味があり、「3BA」は次の通り。

  • 「3」 → 平成30年の排出ガス規制に適合
  • 「B」 → ガソリン車でハイブリッドではない
  • 「A」 → 乗用車(平成17年規制のディーゼル車以外)

内容が小難しいですが、要するに3つの文字から環境性能、燃料タイプ、用途を大まかに知ることができるようになっています。番号は国土交通省の型式認証試験に合格した上で決定し、同じ排ガス性能であればメーカーや車種に依らず同じ番号になります。例えば、トヨタのアルファードも型式のアタマに「3BA」が付き、新型ジムニーと同じレベルの排ガス基準をクリアした車であることが分かります。

予想できる未来として、ジムニーのハイブリッド車や電気自動車がもし発売されるとしたら、型式に含まれる「3BA」も変わることになるのでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました