ジムニーは本格クロカン車のイメージが強いので、乗り心地をそれほど期待していない人は多いと思います。・・とはいえ、実際には街乗りメインの購入者の方が多いだろうし、快適に乗れるに越したことはないですよね。
(実際、ジムニーの乗り心地ってどうなの?)と思っている方へ。
ジムニーシエラに乗っている筆者、奥さんと2人で長距離ドライブをした時に助手席の乗り心地をインタビューしてみましたので、購入を検討されてる方へ少しでも参考になればと思います。
さらに、話題のジムニーノマドの前列はシエラと造りが一緒(ほぼ)。ノマドを狙ってる方にも少しは参考になると思います。
長距離運転の燃費も記録したので、そちらもご参考まで。
ジムニーシエラ(JB74)の助手席の乗り心地を
現行のジムニーシエラに乗って遠出し、ずっと助手席に乗ってた奥さんへ帰りがけに乗り心地を聞いてみました。以下の動画で公開してますので良ければご覧ください。(ついでにチャンネル登録もお願いします!)
ジムニーノマドについては、筆者は助手席どころか運転もしたことないので想像の域を超えませんが、シエラとの大きな違いの1つはホイールベースの長さで、運転席と助手席の造りはほぼ同じ。助手席の乗り心地のみにおいては今回の記事は参考になるかと思います。
【ジムニーの助手席】乗り心地の感想とは?
ジムニーシエラの助手席の乗り心地について、同乗者である奥さんの感想をまとめると以下の通り。
- 高速道路での走行音がうるさい(ジムニーだけ特別うるさいわけではない)
- 助手席で振動は感じる(・・が、普段は運転する側だからハンドルを握ることで安定する運転席と助手席の違いなのかも?)
- 助手席の狭さはあまり感じない(自分の乗る車より広く感じる)
- 座り心地は普通(長距離を乗ればお尻痛くなるけど、それはどの車でも同じかな?くらいの感覚)
- シートヒーターは嬉しい!
- 総じて、ストレスを感じることは思いつかない
- 天井の掴むところ(アシストグリップ)は欲しい!
- 椅子の高さは感じる(自分の車と比べると高い)
それぞれのポイントについて同乗者さんが細かく喋っていた内容を補足します。
助手席の乗り心地は悪くはない
まず“高速走行時の走行音”は、ジムニーシエラだけ特別うるさいわけでなく他の車でも同じだと感じたようです。筆者から補足すると、ガソリン車で同じ排気量の車であれば、シエラでなくとも高速走行でそれなりにエンジン回転するため、どうしても車内はうるさくなります。ただ、個人的にはシエラは少し抜きん出てうるさいとは思います(筆者が以前乗ってたホンダフィットに比べ)。
“振動”も走行音と同じで、他の車と比べてシエラが悪いとは感じず。むしろ高速走行は大きなカーブや急停止も少なく安定するため変化はほぼないと思います。シエラで振動や大きな揺れを感じるのは一般道。乗り位置が地面から少し高めの車なので、どうしても横向きの力が大きくなってしまいます。
“助手席の広さ”は良いとの感想。狭くは感じない。同乗者さんがふだん乗る車(フィアット500)に比べれば逆に広く感じるとも言ってました。これは鼻が高い(私が凄いんじゃなくてスズキが優秀なんだけど)。
シートの座り心地が期待以上
“シートの座り心地”は居住性と密接に関わります。同乗者さんは座りは「普通」と感じたようす。しかしこれは実は凄いこと。筆者が運転席で感じることですが、ジムニーは実は純正のシートがとても優秀なのです。立体的に体をカバーするスポーツカーのような造りになっていて、先ほど触れた横の揺れも軽減してくれますし、座った時の安定感が素晴らしい。構造としての乗りづらさを相殺するような仕組みの一つだと思っています。
また、同乗者さんにとって“シートヒーターが嬉しい”ようです。特に女性にウケの良い機能のようで、筆者は関東住まいの男なので冬でも使うことはほぼないですが、運転に集中せずに比較的リラックスしてしまう助手席の人には重宝する機能ではないでしょうか。
総じて、「乗っててストレスを感じることは思いつかない」との言葉をいただきました!これにはホッとひと安心。もちろん感覚に個人差あるでしょうし、もっと排気量が大きい車やEV、セダンなどに比べてしまうとマイナスポイントは多いかもしれませんが、少なくとも「もう乗ってられない!」と言われなくて良かった。
助手席にアレがあると嬉しい
あえてネガティブポイントを聞いてみると、それは“乗り位置が高い”こと。筆者はシエラ買う前はもっと座席が高いのだと思っていたのでむしろ低さに驚いたのですが、クロカンとか関係ない人にはやはり他の車と比べてシートが高く感じる模様。その上でAピラーあたりに“アシストグリップが欲しい”とも言っていました。
ジムニーノマド&軽ジムニーとの比較
ジムニーノマドとシエラの違いは車長で、車幅もエンジンも前席の仕様もほぼ同じ。・・・となると、助手席の乗り心地はノマドとシエラ、ほとんど一緒だと思います。実際に乗ったことないのであくまで想像だけど・・・。
乗り心地の違いが出るポイントはホイールベースの長さの違いで、体感できるほどかは謎ですが、走行時の安定性は感覚的にはノマドのほうが良いような気はします。
違いが出るのは助手席ではなく、後席の2席。これはシエラとノマドで広さが違います。リクライニング幅もおそらく。そして根本的に違うのがノマドが5ドアである点。シエラに比べて乗り降りが圧倒的にラクなのは言うまでもありません。
ただカタログを見る限り、後席のシートはシエラとノマドで同じものに見えます。同じ4人乗りですし、天と地というほどのことはないのかも。
ジムニーシエラの後部座席の乗り心地についても記事を書いています。高身長の友人に乗ってもらったうえで感想を聞いてますので、参考になるかもしれません。
シエラと軽ジムニーの乗り心地の差は、エンジンの違いと車幅の違いに大きく出ると思います。ホイールベース、ボディや車内の造りはほぼ一緒なので、広さや座り心地に違いは感じないはず。走行音や、カーブや停止の揺れは多少は違うはず。ただ体感できるレベルで差があるのかは分かりません。
軽ジムニー&シエラ&ノマド、型式番号の意味についても記事書いてますので良かったら覗いてみてください。
ジムニーシエラの長距離走行時の燃費は?
シエラの燃費は、冒頭で紹介した動画の最後でも喋ってます。
まとめると以下のようになりました。
- 二名乗車、終日強い雨。季節は5月晩春、ほとんどエアコンは使わず
- 総走行距離428Km(うち高速走行距離321Km)
- 平均燃費14.4Km /ℓ
ジムニーには平均燃費を計測する機能がついているので、それをリセットしたうえで、およそ420Km走行時の値を記録してみました。
もちろんメーカーの出す数値なので、うがった見方をして差し引いたとしても、リッター14キロくらいは走ったぽい。オートマだともっと燃費良いという話も聞きますし、本格クロカンで14キロは良い意味で普通なのでは?筆者は昔パジェロミニに乗ってましたが、リッター8キロ走らない時もありましたし、その時代を知る人から見れば圧倒的な燃費向上ではないでしょうか。