新型ジムニーシエラ(JB74)を新車で購入してもうすぐ4年が過ぎようとしています。
日々の通勤に、レジャーに、相変わらず大活躍&大満足しているのですが・・。
これからジムニーの購入を考えている方、あるいは今お乗りの車にAppleCarplay(アップルカープレイ)やAndroidAuto(アンドロイドオート)を実装しようかと悩んでる方向けに、これらのアプリケーションの役割と必要性、純正ナビでAppleCarPlayは使えるのかを書いていきます。
なお、今回の記事はほぼ筆者の主観的な視点です。
新型ジムニーの純正ナビ(カーナビ)でAppleCarPlay使える?
筆者が新型ジムニーシエラを購入したとき、購入時オプションで「純正ディスプレイオーディオ」をつけてもらいました。(※純正ナビではなく、純正“ディスプレイオーディオ”)
純正ナビを選択せずにディスプレイオーディオをチョイスしたのは、 AppleCarPlayを使うため。
ちなみにディスプレイオーディオのレビュー動画を作っているので参考にしてみてください。(※型番PVH-9300DVSZSは廃番だと思います。パイオニア製品の新しい機種は機能が多少異なると思いますので参考までにご覧ください)
ついでに脱線すると、ジムニー購入時のオプションにディスプレイオーディオよりもETC車載器を付けたかった筆者ですが、ちょっと値が張ったので自分でDIYしました。その時の動画もよければ。
(・・・ついでにチャンネル登録いただけると嬉しいです!)
純正ナビだとCarPlay使えない(かも?)
オプション価格で安くても十万円以上する「純正ナビ」で、AppleCarPlay(アップルカープレイ)やAndroidAuto(アンドロイドオート)が使えるか、微妙なところ。たぶん使えないんじゃないかな?
純正ナビとCarPlayは互いのシェアを奪い合うような関係性なので同じ機械に共存してるのは考えにくいです。でも、もしCarPlay使えるカーナビがもしあったらすみません。
もしあなたが新車購入の商談中で、この点ハッキリさせたいなら、
「AppleCarPlayとAndroidAutoを使えるディスプレイオーディオが欲しい」
と、ディーラーに伝えれば話が早いでしょう。そうすると、たぶん新型ジムニー/ジムニーシエラのカタログには載っていない、(もしかしたら純正ではない)ディスプレイオーディオという新たな選択肢が生まれるはずです。
ただし同時に、「純正ナビ」にするか、carplay等が使える「ディスプレイオーディオ」にするか、という選択肢も発生します。ナビとcarplay、それぞれメリットとデメリットがあるのでご自分でよく調べると良いと思います。もちろん、どっちも買わないという選択肢もアリ。
純正ナビ(カーナビ)とディスプレイオーディオの違い
少し話を戻して、そもそも純正ナビとディスプレイオーディオの違いとは?
本体にナビ機能がインストールされている、いわゆる「カーナビ」がビルトインされたのが、「純正のナビ」。対して、オーディオ機能しかないのにカーナビっぽいディスプレイの付いたものがディスプレイオーディオです。
CarPlayやAndroidAutoはナビ機能のないディスプレイオーディオにスマホを接続することで、カーナビと同じようにナビ機能を使うことができるようになります。
つまり、純正ナビとCarPlayなどを使ったディスプレイオーディオは、仕組みはけっこう異なるけど機能的に見るとほぼ同じということ。
でも、CarPlayでできることはカーナビだけではありません。
CarplayとAndroidAutoは何ができる?
簡単に言えば、スマホにインストールしたアプリを車のディスプレイから使えるのが「CarPlay」や「AndroidAuto」です。
例えば、スマホのAppleMusicで事前に作ったプレイリストを、車を運転する時にcarplay(androidAuto)を介して車のオーディオで再生できます。リビングでiphoneを操作するように車のディスプレイを操作することで同じ情報にアクセスすることが可能ということ。
例えば、スマホのGooglemapで事前に作った「行きたいとこリスト」の地図を、carplayを介して車のディスプレイにナビ表示(音声案内も)して“車載ナビ”と全く同じように使うことができます。筆者は方向音痴なので、地元でもGooglemapのナビ機能をヘビーユースしています。
ここで、「え、じゃあスマホだけスタンドに差して使えばいいじゃん?」と思う人もいるでしょう。詳しくは後述しますが、carplayは「純正ナビ」と「スマホだけ」の中間的な存在と考えると分かりやすいかもしれません。ドライブの安全面に考慮してインタフェースが作られてますし、ビルトインされたカーオーディオと連携しやすいのもcarplayのメリットだと思います。「純正ナビ」のように車に乗らないとナビ操作できないということもありません。
CarPlayとAndroidAuto、どっちが良い?違いは?
「純正ナビにCarPlayをインストールできるか?」というテーマからは逸れますが、AppleのカープレイとGoogleのアンドロイドオートの違いも少し触れます。
CarPlayとAndroidAuto、どっちにすれば良いと悩むのはナンセンスかもしれません。お使いのスマホがiphoneかandroidかで決まってきます。だいたいディスプレイオーディオは両方使えます(片方しか使えない機種を見たことありません)。
実際、筆者はジムニーシエラでずっと同じディスプレイオーディオを使ってますが、最初はiphoneだったのでcarplayでしたが、最近はandoroidのスマホに変えたので、同じディスプレイオーディオでAndroidAutoを使うように変化しました。
じゃあどっちも使って違いはあるの?というと、carplayとandroidautoの違いは、よく分かりません(笑)。スマホを変えても、地図アプリはGooglemap、音楽はApplemusicなので、UIはcarplayとandroidautoで確かに違うけど、違いを認識しないほど違和感なく使っています。
AppleCarPlay(アップルカープレイ)の使い方
モバイル通信可能なiphoneがあれば、CarPlayを利用することができます。
iOS対応のディスプレイと、有線またはBlutoothでiphoneを接続し、iphoneのアプリの一部機能を使うことができます。
この時、iphoneとディスプレイはミラーリング状態となり、つまりディスプレイ上でiphoneの操作ができる(ただし操作できる機能は制限される)ということ。
具体的に筆者の使い方を紹介しましょう。
- iphoneとディスプレイオーディオを接続(自動でCarPlay起動する)
- ディスプレイからGoogleMapのアプリを起動
- GoogleMapの経路案内機能でカーナビとして利用する。
後述しますが、ディスプレイ側のキーボード入力は使いづらいので、目的地などの情報はiphone側で入力してます。
カーステレオを聴く場合は、
- iphoneとディスプレイオーディオを接続(自動でCarPlay起動する)
- ディスプレイからAppleMusicアプリを起動
- iphoneであらかじめ作成した再生リストで音楽を聴く
99%、この2つ(ナビアプリと音楽再生)で使っています。
どちらも通信が発生しますが、ディスプレイに繋いだiphoneが、モバイル通信によりネットワーク接続を担います。
ディスプレイを操作する時、アプリをインストールしたり、音楽をダウンロードする必要はありません。iphoneとミラーリングしているためです。
ちなみに残り1パーセントは、電話がかかってきた時にハンズフリー機能を使って通話したり。
(究極)スマホ1台あればCarPlayが無くても大丈夫
ここまでお読みいただくと、
「え、待って。じゃあディスプレイオーディオなくてもスマホだけあれば良いんじゃない?」
と思いませんか?
確かにその通りで、主にナビと音楽を利用するだけであればCarPlayがなくてもスマホだけあれば実現できます(スマホスタンドとか最低限あれば良い)。
実は「ディスプレイオーディオが無いとできないこと」は多くはありません。
ただし、carplayを使えるディスプレイオーディオは以下が強み。
- ナビ画面が大きく見やすい
- 音楽はジムニーの車載スピーカーを使える
- 安全に考慮されたインタフェース
画面が大きいので操作しやすく、何よりビルトインのカーナビっぽく使えるのは理解しやすい強み。
そして、音楽を聴く時にスマホのスピーカーだけだと心許ない(聴くには聴けますが、走行音でかなり掻き消される)です。せっかくジムニーにはスピーカーが付いているので有効活用したいところ。
つまり、carplayを使わなくてもナビアプリや音楽は聴けるけど、「有ればなお良し」ということが言いたかった。
最後に、CarplayやAndroidautoとディスプレイオーディオを使った最大の強みは、安全性です。運転中の操作に制限がかかったり、純正ナビのような操作感でドライブセーフティなのもcarplayならでは。スマホだけだと歯止めを効かすのは自己判断になりますからね。
carplayにできないこと
正直なところ「とりあえず便利そうで、なんかよく分からないけどカッコ良い」というノリでcarplayを搭載した筆者ですが、使い始めたころは、carplayの操作性に違和感を感じていました。
carplayにできないこと。思いついただけ挙げてみます。
- ChromeやSafariなどでWebブラウザ検索はできない
- Youtubeは使えない
- ゲームアプリは使えない
- エラーで使えなくなることも割とある
なんでもかんでもスマホと同じようにできるというわけではありません。スマホに入っているアプリがCarPlayに対応していないと使えないのです。
例えばメッセージアプリ「LINE」は、一応対応していて、操作性はだいぶ変わりますが、siriを使ってメッセージの送受信もできるようです。
筆者のiphoneはOSが古いので対応しておらず、LINEの場合はiOS14.5以上、LINEバージョン11.6.5以上で動作するようです。
LINE一つ取っても操作性がかなり変わるのですが、なぜスマホと同じように使えないのでしょうか。もどかしいです。
エラー落ちもけっこうあります。運転中は危ないので停車中に再起動して復旧したりするのは、純正ナビではあり得ないでしょう。
CarPlayなどはスマホの1機能。OSのバージョンアップやアプリのアップデートなどで、機能やUIはけっこう目まぐるしく変化します。今後も仕様が変わっていくことが予想されます。
carplayとは結局なんなのか
そもそもcarplayの役割として「ながら運転を防止する」というものが大きいと思います。先述したドライブセーフティの話。
そのため、運転中にアプリを細かく操作したりできる(LINEのメッセージを入力する等)のは、本末転倒なので、設計上、今後もできるようにはならないと思います。
画面に集中しなくても操作できるようなインタフェース(AIとか)が、今後もっと使いやすくなれば良いのですが。
スマホを使う感覚で、ディスプレイでも同じように使えると思っているとガッカリしてしまうかも。
純正ナビも日々アップデートしています。同じようにCarPlayなども進化して、今、CarPlayとカーナビの違いはそんなにありません。究極、どちらを選ぶかは乗る人の好みになると思います。
ディスプレイオーディオは純正ナビに比べ圧倒的に安いので、手持ちのスマホを駆使してカーナビとほぼ同じように使いたいなら、選択肢に入れるべきではないでしょうか。